「Codex Meetup Tokyo #1」 に参加しました。会場はメルカリオフィス。

メルカリオフィスへの通勤利便性を最優先に決めた家に退職してからも住んでいるので快適にたどり着けすぎて泣く←?
https://aiau.connpass.com/event/384679
普段はClaude Codeを一番使うことが多いのですが、Codexも補助で使っているので最新の動向をチェックしに来ました。
Codex の最新アップデートを全部キャッチアップする / Kuu さん
- 今なら GPT-5.4 がおすすめ。1Mコンテキスト・ファストモード対応
- GPT-5.3 Codex Spark に注目。爆速動作、専用ハードウェア「Cerebras」で動作し速度が別格(コンテキストは128Kと少なめだが将来性あり)
Codexの種類
- Codex CLI → とりあえずこれで十分
- Codex アプリ(Windows版) → CLIのGUIラッパー
- Codex Cloud → 非同期・バックグラウンド実行向け
- IDEへの統合(VS Code / Cursor)もあり
Claude Codeからのキャッチアップ機能
- Skills → 処理手順をドキュメント化して再利用
- MCP Server 対応
- サブエージェント → コンテキスト限界を複数セッションで分担。Spawn Agents on CSVs が便利(CSVのタスク一覧からエージェントを一括起動)
- Smart Approve → Claude Codeのautoモード相当。コマンド実行をサブエージェントが自動判断
お得情報
- 4月2日までレートリミットがお得 → キャッチアップに今がチャンス
Multi-Agents(SubAgents)を理解しよう / akihiro_genai さん
設定・制御のポイント
- デフォルトで3種類のビルトインエージェント+カスタムエージェントが設定可能
- 同時実行スレッド数の上限はデフォルト6
- ネストの深さ(Max Depth)も設定できる
- モデルの使い分け
- まず読み込み系(リードヘビー)タスクから使うのがおすすめ(調査・要約・ファクトチェックなど)
- 書き込み系はコンフリクトリスクがあるため、慣れてから
PRレビューが典型的なユースケース:セキュリティ・コード品質・バグ検出など観点ごとに専属エージェントを割り当てることで、精度とスピードの両方を向上できる
PRレビューにおけるサブエージェントの役割分担
- メインエージェントが実装の文脈を知った上で最終ジャッジを行い、サブエージェントはコンテキストを共有せずまっさらな状態でレビューする。両者を突き合わせることでより精度の高いチェックが可能になる。
- サブエージェントの挙動で気になった点
- スキルに「サブエージェントを起動しろ」と書いても、エージェントが自律的にスキルを選んだ場合は起動しない。カスタムエージェントのdescriptionをトリガーにしても同様。ユーザーが明示的に指示した場合のみ起動する仕様になっている。
- 起動するのはCLAUDE.mdに明記した場合と、コマンドで明示的にスキルを呼び出した場合。エージェントの判断でスキルが呼び出された場合やカスタムエージェントのdescriptionのみの場合は起動しない。
- Codexラッパーによる可視化
- どのエージェントがどのエージェントを起動したかを可視化するラッパーを自作すると、挙動の理解が深まる。
- まとめ
- マルチエージェントは今後ますます重要になるのでキャッチアップが必要。現状は自動起動しないことを前提に使うべき。CodexはClaude Codeと比べて機能が少なめな分、学習の入口として適しており、Codexが採用した技術を追うことでキャッチアップの指針にもなる。
コーディングエージェントのポータビリティについて / ぬこぬこさん
Claude CodeとCodex CLIを両方使っているユーザーが多い中、Claude Codeで育てた設定がCodexで流用できていないケースが多い。この共通基盤を考える。
管理対象として推奨するもの
- CLAUDE.md / Agents.md・Skills・MCPの3つに絞るのがシンプルでよい。
- Permissionsは両ツールで記述形式が異なるため共通管理が難しい
- HooksはCodexにも欲しい機能だがまだない
- スラッシュコマンドはSkillsで代替できるので管理不要
Agents.md / CLAUDE.mdの管理方法
.agentsという専用リポジトリを一つ作り、そこに置いたファイルからClaude CodeとCodex両方のパスへシンボリックリンクを貼る。一つのファイルを編集するだけで両方に反映される。- Skillsの管理
npx skills(Vercelなどが提供するツール)を使い、GitHubのプライベートリポジトリでスキルを一元管理。CLIで選択してインストールできる。
- MCPの管理
- 管理コストが高いため最小限に絞る。Codexは
codex mcpコマンドでCLIからインストール・管理する。
- 管理コストが高いため最小限に絞る。Codexは
Codexメインで進める仕様駆動開発 / beagleworks さん
10年前に作り5年間放置していたアプリが120万ダウンロードに達していたため、今年1月に作り直しを決意。Objective-C→Swift移植に1週間、Android版作成に5日、ストア申請まで含めて3週間で完了した。
開発方針
品質担保のため、役割を明確に分けた。メモリ管理などコアのアーキテクチャ設計は人間が丁寧に行い、機能の移植はCodexに任せる形にした。
Codexへの依頼方法
iOSのコードをAndroid側から参照させ「この機能を実装してくれ」と伝えるだけで、ほぼ完璧なものが出来上がった。開発者はテストしてマージするだけの繰り返しで全機能を実現できた。
品質
クラッシュフリー率99.8%。リリースから1ヶ月半・1万人利用の実績でこの数値なので、丸投げ移植でも十分な品質が出せると判断できる。
所感・展望
ポーティングはもはや単純作業になりつつあり、まもなくアプリ丸ごとの移植も現実的になると予想。また、学習コストの高さから普及したクロスプラットフォーム(Flutter・Expoなど)よりも、各プラットフォームのネイティブ実装をAIに任せる形が今後主流になるかもしれないと感じた。
visionOS 向けの MCP / Skills をつくり続けることで XR の探究と学習を最大化する / kazuhiro hara さん
ビルドも通り実行時エラーもないのに、XR空間で変な位置に変なものが配置されてしまう「ビジュアルエラー」が特にXR開発では重要な課題。ランタイムエラーとともに捕捉が難しく、現状はMaestro MCPで一部カバーしているが課題は山積みとのこと。
AI時代の自分なりのサイクル
焦らず以下のサイクルを回すことで活路を見出した。 OSSプロダクトを作る → AIがそれを使って自分のアプリ開発をする → うまくいかないことをXで発信する → フィードバックをOSSプロダクトに反映する このサイクルを毎日続けることで、AI時代の自分なりの歩み方が見えてきたとのこと。
ターミナルオタクが最初に知りたいCodex情報
- インストールは
llm-agents.nixなどで宣言的に管理するのがおすすめ - ショートカットは
?で確認できる - 設定ファイルは
~/.codex/config.toml。この時点では XDG_CONFIG_DIRS 非対応 - 機能は
codex features listから追うのがよい
Claude Code と比べると、 - プロンプトのキュー挙動は見やすい - 一方で stash や undo など未実装の部分もある - まだ荒削りだが、そのぶんOSSとしてコントリビュート余地が大きい
具体例として、
- /realtime による音声会話
- コミットメッセージ支援
- hooks
- 承認フローの自動レビュー機能
という feature が紹介されている。
まとめ
Codex は config の癖や未成熟さを理解したうえで、features list を起点に触っていくとキャッチアップしやすい
Codex CLIで(を)ソースコードリーディング!あの機能はどうできている?
Codex CLIのソースコードリーディングで分かった2つのこと。
1. シンタックスハイライト
v0.105.0で追加された機能。Rustの syntect クレートを使って実装されており、bat コマンドでも使われているおなじみのライブラリ。テーマは two-face クレートで管理されており、/theme コマンドで切り替え可能。カスタムテーマはXMLファイルを所定の場所に置くことで適用できる。
2. 音声入力
スペースキーで起動できるが、デフォルトではfeatureがfalseになっているため有効化が必要。方法は以下の3つ。
config.tomlを直接編集codex features enableコマンドを実行- 起動時に
--enableまたは-cオプションを付ける
実装はOpenAIのGPT-4 miniのトランスクリプションAPIを裏で使用。API認証とChatGPTプラン認証で送り先エンドポイントが異なる。また prompt パラメータに事前テキストを渡せる設計が巧みで、発表者はこれを自身のPython音声認識ライブラリにも取り入れる予定とのこと。
めちゃこの発表好き
GitHub CopilotユーザーでもCodexできる!GitHubが掲げるAgent HQを堪能しよう
GitHubは「Agent HQ」構想のもと、GitHub Copilot契約でさまざまなコーディングエージェントを一括利用できるようにする方針を進めており、現時点ではCodexとClaudeに対応している。
利用方法
Copilotのコーディングエージェント機能はクラウド側で動かす方法と、VS Code拡張経由で使う方法がある。ただし管理者がオンにしていないと使えないケースがある。
プランと料金(個人)
- $10のProプラン:コーディングエージェントのクラウド側が利用可能
- $39のプラン:VS Code拡張経由でも利用可能
VS Code拡張からの利用はGitHub CopilotのPremiumリクエストを消費する形になる。
注意点
現状VS Code拡張経由のCodexはProプランのみ対応で、エンタープライズからは使えない。GitHubのドキュメントとVS Code側のドキュメントで記載が食い違っており、両方確認が必要。今後改善される見込み。
まとめ
Claude CodeとCodexを共通化しておくと、モデルの性能が上がったときにどちらへの影響かを切り分けやすくなるメリットもある。
おわりに
情報盛りだくさんでした!Claude Codeで個人開発しながら拝聴していましたが、Codexももっと使ってみようかな。 オープンソースなので、実装が参考になったり、人の役に立てるチャンスがある!というのは結構良い視点だなと思いました。